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スタンダードな話
母親が亡くなってからの、相続の手続きがやっと終わった、たぶん。
ややこしい書類にようやくかたがついたので、少し開放感を感じている。

親が死んだ場合、喪に服すのは13ヶ月だそうな。
ちようど喪が明けるのは、じいちゃんの命日だ。
なんだろう、日付けのこの奇妙な符合は。
そういうのはいくつかある。
結構怖いのね。
運命のパズルみたいなのが、あるんちゃうかと思うくらい。

昔から、でかい存在に見られてる感はある。
留年して大学六年目の頃に、卒業論文を書いていた。
超伝導を理論的に導き出す、理論物理学の論文。
留年してるので同級生の友達もおらず、一人でよくわからない物理公式を組み合わせて、なんとか卒論の概ねは出来上がり、後は清書するだけという時期の事。
バンドも並行してバリバリやっていたので、睡眠時間は毎日2、3時間という生活だった。

そんな中で曲を作っていた。
思考回路が少しおかしくなっていたのだろう、悪魔を主題にした歌を作っていた。
悪魔をも救おう、みたいな主題の歌。
そんな歌を作っていたら、ほんとに悪魔が寄ってきたのではないかしら。
躁状態になり警察に保護された。

そしてその後、実家で療養してた。
その療養中のある時、雨が降り、これは外に聴こえなくて丁度いいや、とギター片手に30分くらい歌っていた。
歌い終わり外に出ると、川岸がえぐれるくらいの濁流が流れた跡があった。
ぼくの周りにいたでかい存在が、龍になって出てったのだな、と思った。
普通にそう感じた。

それから、躁状態は鬱に転じて大阪に出てきたのだが、二人ほど身近に死者が出た。
あのでかい奴がそちらに行ったのでは、と怖かった。

と、いかれた事を書いてますが、生きてきた中ででかい出来事なので、そのいかれた話がぼくの中ではスタンダードな話。
それでも普通に暮らしています。
極端に振れない事、感謝が最大の防御である事、を肝にめいじてる。

そして、結果的にその時の療養の期間は、今は亡くなってしまった人たちと密に過ごせた、かけがえない時間になった。

   
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