忍者ブログ
   
QRⅢ
クワイエット・ライオットの「QRⅢ」というアルバムを聴き直しておりました。
1986年発売である。
このバンドは前々作の「Metal Health」で、メタルでは初の全米1位になり、600万枚も売れたらしい。
過去にオジー・オズボーンバンドのギターのランディ・ローズや、ホワイトスネイクに加入したベースのルディ・サーゾらが在籍したバンドであります。
僕が初めてクワイエット・ライオットを聴いたのはこの「QRⅢ」だった。
当時、全然知らないバンドだったので、多分友達が貸してくれたような気がする。
しばらく後で、CDで買い直したくらい、当時の僕がとても気に入ってたアルバムなのだ。

そのクワイエット・ライオットを貸してくれた友達のお父さんは、洋楽好きで立派なステレオやたくさんのレコードを持っていた。
僕が3ヘッドのカセットデッキに憧れていたのは、そのお父さんの3ヘッドデッキを見ていたからだろう。
「やっぱ3ヘッドだよなー」とか生意気な事を言っていた。
ハートやラヴァーボーイの「ノトーリアス」(好きなアルバムだ)はその友達にダビングさせてもらった。
ZZ TOPもそうだった気がする。

中学を卒業してその友達と会わなくなってから、風の噂でお父さんが離婚して家を出て行ったと聞いた。
思い返してみれば、洋楽はその友達とお父さんの絆でもあったんだな、と考えると切ない。

しかしねー、良い思い出ばかりではない。
二年の時に、その友達を含めた三人に標的にされた。
イジメとまではいかなくても嫌な感じだった。
そのくらいの歳って少しおかしかったりするのだ。
その頃に、反発する事とか、居場所を自分で選ぶ事を覚えた気がする。
当時、色々な決断をした。
エレキギターでも始めようと思ったり、クラブを転部したりした。
このアルバムを聴いているとそんな事を思い出す。
音って記憶を蘇らせるなぁと思う。
それと一緒に、僕はエレキギターが好きだったんだなぁと思い出した。
ギターはとてもいいはけ口だった。

三年生になったある日、母親に「高校受験の前にバンドなんかして、、」と誰かの母親に言われたと聞いた。
それを聞いて憤慨したのを覚えている。
「誰が言うたんじゃ」と母親に詰め寄ったのだ。
その当時、受験より大事な物があるわい、と思った。
それは正しかったように思う。
今になって思えば、エレキギターが与えてくれた幸せは僕には大きかった。
大概の幸せや人間関係は、間接的にだけどギターや音楽を通じて得た気がする。
大げさだろうかな。

10代の時間というのは、とても貴重だと思う。
大人の準備期間ではなくて、人生の大部分を占めるような気がする。
いつまでたってもその頃の音楽を忘れられないのだしね。




ピンバッジを持っておる。
   
Comments
NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 
Copyright ©  -- B-SNAIL --  All Rights Reserved

Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]