お盆前頃に、ラジオでビーチボーイズの「駄目な僕」が流れていた。
それを聴いて「あー夏が終るのだな」と思い、二日くらい駄目な僕を口ずさみながら働いていた。
この夏は暑くて暑くてしんどいばかりだったが、終わるとなると条件反射的にしんみりしてしまう。

夏の歌はいいのがたくさんある。
今年は、たまたまラジオとかで流れてて聴いた歌に何曲かハッとした。
さっきのビーチボーイズもだし、チャッピーの「水中メガネ」は、大阪に出てきた２０代の頃ラジオでよくかかってた歌で、今聴いてもやっぱり良かった。
他にヤングオオハラというバンドの「サマタイ」という歌も若い感じがとても良かった。
大貫妙子の「夏に恋する女たち」、キャロルキングの「I DIDN'T HAVE ANY SUMMER ROMANCE」、も好きな歌だ。

ヴァンヘイレンのデビッドリーロスの歌う「カルフォルニアガールズ」も好きだ。
デビッドリーロスとビーチボーイズのマイクラブは似ている。
エディヴァンヘイレンとブライアンウィルソンという天才のいるバンドで、二人とも明るさ担当みたいな役まわりだった。
ひたすら馬鹿っぽく明るい。
夏にはうってつけだ。

うちの息子、なつなりも今はそんな感じの夏男だ。
ひたすら恐竜、戦い、が好きである。
恐竜図鑑をかたっぱしから覚えるので＂レペノマムス＂とか言っている。
原始的な哺乳類の祖先らしい。
数字の１０までやっと数えれるようになったとこだが、恐竜の名前は４、５０匹は覚えていると思う。
ドラえもんを観てジャイアンらの乱暴な言葉を覚える。
非常に男らしい。

僕は子供の頃、お人形さんを持ち歩いていた。
僕より、なつなりはガツガツてしいて男らしい。

僕に似てるのは、ななこだ。
ピアノを黒鍵を交えて上手く弾いている。
自分でキーを変えて弾いたりしている。
今、僕がギターを触る時間より、ななこがピアノを触る時間の方が確実に長い。
僕が昔、曲作りのヒントになればと思って買った童謡の本は、もうボロボロになっている。
子供は天才に見える。

僕が子供の頃のブラキオサウルスは水の中で生活してたと考えられていたが、今では陸上で暮らしてたと分かったらしい。
ティラノサウルスは現在では毛むくじゃらの奇妙な姿が図鑑に載っている。
スピノサウルスという恐竜がメジャーになっている。
時代は変わっているのだ。

とにかく夏は終わりに近づいているのだが、今年も海には行けなかった。