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「イシの詩」
九十九もの重なりが
一つの心を生み出した

私の心の理は
豊かな石の夢となり
彫み込まれたそのウタが
新たな雪を生み出して
いつの頃から幻は
幼き人を携えて
川のほとりを歩き出し
かすかな夢を見せるだろう

やがて示した道のりは
新たな人をつくり出し
いつか不快の山を越え
私の揺らぎを救うだろう

恋をまとった羽衣は
ウヌが体を導いて
そうして集めたトキメキが
大した苦労もないうちに
よせて返して幻の
未知なる島を汚しては
擬態まみれの世の中を
荒らしてここに火を吹いて
すべからくもなく訪れる
雪の夜道に消えてゆく

野から放った野人たち
夢の興せに血を吹いて
楽を鳴らして世に吐いて
人の姿をたち変えて
苦しむ人の友となる




   
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